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このような精神は現実を避けている。 そして、現実を知ることが出来ないところで生きている。この精神にはなんのケジメも、とりとめもない。原始的で、むき出しで、あけすけな夢と空想の世界をさ迷い続けている。そんな、現実との何のかかわりもない、感情だけの世界を生きている。自分だけの、一人ぼっちの世界を、それと気づかないまま生きている。 しかし、まさしくこれが自分だとすれば、それはとても素晴らしいことではないか。生きている苦しみや悩みから、精神は解放されている。自由である。限りない無限の自由がある。生きているということが、まさしく思いのままである。どんなことだって出来るし、そしてそれが許される。あるのは感情だけで、自分自身の罪の意識とか、精神の苦悶といったものは、存在のしょうがない世界である。 |
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