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自分がなにかを感じるとか、見えるというのは、自分とは違うものがそこにあるからであって、それは、自分とは異なる何かであって、自分との間が区別されて意識されている。では、この区別される別のものとは何か? それは「物」であれば、形やすがた、動き方、表面の質感などによって区別され、また、その変化の境界部分で、それと区分され識別される。しかし、それらは表面上の目に見える外面的な区別である。 区別には内面的な区別もあって、この方がより本質的であると言える。つまり、それを形づくり、動かし、現実のものとして成り立たせている、原理とか必然性、理由とでもいったものである。そしてそれは、思考が生み出したものである。 それは精神的な区別であるが、たしかにハッキリした、目には見えないがハッキリと区別された輪郭とパターンをもっている。変な言い方をすると、目に見えることのない「精神のカタチ」とでもいったものである。それは、精神の世界の感じ方を表現している。 |