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6、カタチ。



それは現実の肉体を持った生きた存在である以上、他者と区別される明確な境界線、目に見える姿の特徴的なパターンの規則、そして特有の物理的特徴や形式を持っている。そうである以上、そうした現実のカタチといったものが、現実の中で意味と必然性を持たざるを得ない。

カタチが現実の中で生き続ける以上、カタチはその意味と理由を持たざるを得ないのである。その存在の仕方といったものが、肉体の現実のカタチによって条件づけられ、制約されるのである。そしてこのこと自体が、肉体が生きていく上での方向性であり指向性なのである。そうせざるを得ないのである。そうしてのみ、自己が生存し存続しうるのである。

それは、外からの圧力によって、そうなるしかないものであり、また、自分自身の能力からいっても、そうするしかないものである。それ以外に生きて行く方法がないのである。それは、本人にとって見れば、、偶然の気まぐれなのかも知れないが、これを長い時間の流れの中で、外からながめてめて見ると、現実の肉体の制約から方向づけられた宿命的なものである。必然と言うしかないものである。


戻る。             続く。

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