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このような主体そのものが持つ「指向性」は、 @ 物理的な感覚として、 A 生理的な情緒として、 B 思考の考え方としても、現れる。 自己は、空間の広がりの中だけでなく、自己が変化し続ける時間の流れの中でも現れる。存在は、カタチという空間だけでなく、指向性という時間の流れの中でも、とらえられるのである。 「指向性」とは、自己の存在のカタチといったものが、現実の中で維持され連続して行くための必然のすがた、自己の存在の仕方なのである。そして、それが持つ固有の原理と内的必然性といったものは、個性的で特徴的な変化の方向性なのである。空間の中でカタチとして見えたのが、時間の流れのなかでは、変化の方向として見えるのである。 |
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