index < 日誌 <af必然< 「言葉」p7/ |
他にも、例え「夜が」明ける。「穴を」空ける。「ドアを」開ける。などはみな同じ「あける」と発音されるが、それぞれに少し意味が違う。しかしまた、それと同時に、同じことを言っているようにも思えて来るのである。実際に使われている場面ではなくて、そうしたものの感じ方や、感覚的な受け止め方という意味でそうなのである。現実の様々な場面を無視して、それぞれに共通する感じ方としてそうなのである。 もっとも根源的な感じ方として、漠然としてではあるが、何かの共通する同じことを言っていると思えて来るのである。どのように考えても、そのように思えてくる。そうでないと、同じ言葉の発音で表現される、様々な言葉の意味の漠然とした共通性といったものが、説明できないからである。 やはり、始めにコトバがあって、様々な広い意味を持っていたのが、漢字で表記されることによって、その意味といったものが様々に分かれて、特定されていったのだろうと思えるのである。 |