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人間はこの世に生まれた途端、すでにサダメられていて、それから離れては生きて行けなくできている。それが世の中であって、社会の仕組みといったものであって、それに逆らっては生きて行けなく出来ている。だから、これが世の中であり、秩序であり、そのための法律であり、学校であり、そして警察による強制がどうして必要になるのである。 それは隠し続けなければならないし、フタをしてけっして開いてはならないし、開けて見てはならないものなのである。誰もが心の奥底で知っていることなのであるが、それゆえに、また、そうだからこそ、知ってはならないし、そして、それ以前に意識すらも、してはならないことなのである。 それは戒(いましめ)であり、オキテ(掟)であり、紅白のパターンとしてイメージ化された印象、象徴化されたイメージなのである。触れても聞いても立ち止まってもならない、そしてまた、それに近づいてもならない、あの世とこの世の境界線上にある、結界なのである。それは、立入禁止の標識なのである。 |