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3、ガラパゴス



それは、島という現実の客観的・物理的空間の狭さだけではない。それには歴史的に堆積されて来た文化的・精神的要素、さらには、シツケやマナーなどに表現される人間同士のつながり方やキズナのあり方にも如実に現れている。

どういうことかと言うと「島」であるということ。間に海があって、世界(大陸)とへだてられているということである。海が隔(へだ)てているということは、人間が自由に、簡単に出たり入ったり出来ないということなのである。

のみならず、世界=大陸から見ると日本列島は辺境の地であって、行く必要も、行きたいと望むところでもないし、そうしたことの外にある、興味の対象にもならない、どうでもよい、関係のない国でしかなかったのである。できれば、関係したくない国でしかなかったのである。少なくとも19世紀までは。


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