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いつのまにか、気づかないうちに背景から浮かんできて、分離して、もとの背景とは異なる別の原理で動いている。これはいったい何なのだ? それは、自分でも他人でもない、自分の中に住むもう一人の自分なのだ。だから自分の中の境界線があいまいで、移ろいながら現れては消えてゆく。もしもそれが輪郭とその境界線をあらわにしたら、それはその時点で僕から分離・独立したのである。 僕は何者かになろうとしていた。夢とか願い、あこがれ、想い、望み、求めるもの。それらが僕から離れていって独立したのである。 僕の知らないところで、僕には、もはやどうにもならなくなって、僕の知らない自らの意志で動いているのである。これは、僕の分身などではない。もともとの僕以前のところにあったもので、それがカタチとなって、 生き物のように映しだされたのである。 |
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