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6、異和感。



ホント疲れる。目の前の道や壁、靴やゴハンや、ノートや、その他なんでも、いろんなもの・・・。それらが、まるでタマシイをもった生き物のように、思えてくるのである。何かが潜んでいる。

沈んで隠れて閉じこもって、表へ出る機会をうかがっている。それどころか、脳ミソの中の空想ですら、そう思えてくる。何か目に見えない糸で論理とか考え方がつながっていて、それが、何かのキッカケでめざめようとしている。それらすべてが、自分自身の分身のように思えてくる。

自分が分裂している。外の世界に僕のタマシイが乗り移ろうとしている。自分が自分の証明を求めて、さ迷い出ている。それらすべてを含むもの、例えば空気。イヤ、むしろ光だ。光が現実のすべてにカタチと色を与えて映し出している。しかも、場面場面に応じてそれが変化する。

この変化とは、自分自身のタマシイそのものだ。自分で自分のことがよくわからないのである。だから様々に変化して,現実の見え方の変化の中で自分をさがそうとしている。自分とは、こうした変化の中を生きている「幻」に過ぎないのである。

見えない原理というのが世界を支配している。東洋風にいうと、魂(たましい)が世界を支配している。西洋風に言うと理性というのかも知れない。


 戻る。              続く。

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