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2、観念的映像。



その他、光がなくても見える、光とは関係のない生理的映像や観念的映像もある。

これは、「光」そのものとは何の関係がないにもかかわらず、「光」が人間の肉体の生理や観念の世界の中で、勝手に思い出され記憶され、そうやって無意識に作り出された記憶や空想の世界である。

そしてそのカケラや痕跡、あるいはそうした何らかのイメージのカタチとでもいったものである。現実との接点のない、自分自身だけの観念の世界の中で、ありもしない非現実の世界を作りだしているのである。

自分の肉体の中にある、生理の作用や感覚の感じ方の特性といったものが、他人にはない、自分だけの非現実の世界を、無意識の観念の世界の中で作りだしているのである。

つまり、生理的および観念的映像がそれである。肉体の生理が作りだす映像、および無意識の潜在意識が作りだす映像がそれである。


 戻る。              続く。

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