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驚き、恐れ、そして呑み込まれてしまいそうになりながらも、自分がわからず、理解も出来ず、いったい自分をどう表してよいのか、自分でもわからない。そして、それが何なのか自分でもわからない。自分で自分がわからなくなっている。 それは本来、自分の中に無かったものなのだ。それが僕に乗り移って来て、僕を支配しようとしている。僕が僕で無くなる。恐ろしさのあまり震えだし、狂いそうになる。しかし、これがまさしく自分自身のすがたなのである。 得体の知れない誰か他人が乗り移って来て、僕を支配しようとしていて、僕の精神が分裂し、入り乱れて殺戮を繰り返し、どれが本当の自分なのか見分けがつかなくなっている。しかし、まさしくこうした状況こそが、自分自身の、ありのままの正直なすがたなのである。自分の中の他の者も、自分自身をも含めて、そのどちらもがまさしく本当の自分なのである。 ではこの「他の者」とはいったい誰で、どこから来ていて、その正体は何か? それは、発掘されたのである。ゾンビのようなものである。そして、目ざめた後、自分を表現しようとしているのであるが、いまだ自分で自分が誰かわからず、それをハッキリしたカタチとか言葉で表現できずにいるのである。自分で自分を表現できずにいるのである。だから、恐れとか、驚愕とか、衝撃的な困惑と、はてしのない戸惑いとなって迫ってくるのである。 |
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