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2、むし暑さ。



夏のむし暑さ。熱をもつ湿気というのがまるで何かの生き物のようにカラダに迫って来て追いたてて、やりきれなくさせるのである。それは熱と湿気を多量に含んだ「空気」というものが、そこに住む生命との交流を強制的に迫っているのである。

実際その通りで、植物と外気は活発に反応している。水と熱が反応して熱く湿気ていたたまれず、そして豊かな栄養源を求めてあらゆる生命が極限にまで活発に活動している。

熱くて、蒸れて、いたたまれず、そしてありあまる豊かな栄養源を求めて、あらゆる生命が活発に活動している。そして見上げると、太陽が地上を熱く照らして焼いていてより一層、何かに追いたてられている感じがしてくる。

だから夏のむし暑さは、自己が外に向って開いていて外の世界を目指している。肉体が活発に外気と交流していて、精神というのが外に出ていて、迫る自然に対してむき出しのままでさらされながらも、それに逆らって対抗している。

自己は外の世界に対して対抗的である。それは敵対しながらも様子をうかがい何もせず交流を拒み「対峙」しているのではない。反対に、対立しながらも活発に交流しそして「対抗」してしるのである。


 戻る。             続く。

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