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自己の必然性である以上、自己の中にもあるのだろうが、仮に外から必然性がやって来たとしても、自分の中でそれに答える何かがないと、それは自分自身のものとはならない。確かにそれは、よくわからないことではあるが、しかし、自分自身の中にもあるということだけはハッキリと断言できると思う。 それが、つまり、内的必然性、ないし潜在的可能性といったものであって、これが無かったからこそ、世界史上の数々の文明が消えて行ったのである。あるいはまたそれは、絶滅していった数々の生物の「種」についても、そのまま言えることなのである。 これがまさに、感覚の境界線というどっちつかずの領域なのである。意識と感覚の間(あいだ)、自己と他者との区別が不明瞭な世界。または、こうした区別が生成される前の領域。自己というのがいまだ不明で、未知の、空白の部分なのである。 自分の中にありながら、自己の意識や感覚の届かない世界なのである。自己の精神や感覚がそこから出てきた場所なのである。自己の存在の必然性が住む場所なのである。すべてはそこから生まれ、出てきているのである。 |