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情緒や感情といったものが様々に揺れ動き、変化しつつも、移って行く。そうした変化のリズム。それぞれの個人にとって特有の個性的な感覚のリズムといったもの。これが人間が生きていることの証明なのである。 それがなくなれば、定められた型にはまった習慣と、他人の押し付けに従うだけの人生になってしまう。思考が停止し、感情が消えていって、人生の楽しみも悲しみも、見せかけだけのものになってしまう。精神は死ぬか眠ったままで、肉体だけが生きているという状態である。 もっとも大事で、不可欠で本質的なもの、それは、その人にしかない、その人だけの個性であり、そしてその源(みなもと)になっているのが、揺れ動く感情や情緒の、その人固有の内的なリズムなのである。 それが、戸惑いや迷い、ためらいなのであって、人間が自由に自己を表現しようとしている状態である。感覚にしても単に、痛い、柔らかい、暗いなどというだけでなく、気持ち悪いとか、優しい、心地良いなどといった、内面的な感覚として表現されるのである。 |