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4、理解。



命令や義務でもなく、身分上の上下関係でもなく、古くから続く習慣でもなく、だれか偉い人の教義でもなく、あるいは暴力の恐怖による強制でもなく、そしてまた、権力やマスコミにそそのかされてでもなく、自分自身で自分の生き方を決めているのである。自分の内面的な感覚と情緒でもって、ものごとを判断しているのである。

空を飛ぶ鳥のように、自由に。誰からも拘束されることなく、自分のことを自分で生きているのである。自分の中にある、何か得体の知れない、未知の、潜在的な可能性が、新たな技(わざ)や技術、そして人間関係を生み出して行く。そうやって自らを発掘し、発見し、そして新たな自己を形成してゆくのである。それまでになかった異質の新しい人間関係を生成してゆくのである。

人間が、それまでとは違う、なにか別のものになってゆくのである。人が変わるのである。そうやって、自分自身を確め、認め、了解してゆくのである。自分は何で、だれなのかというのが理解されてくるのである。


戻る。           続く。

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