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4、混沌。



変化はあるが、それに方向性が無いということ、それは時間の概念がないのと同じであって、時間の流れの中で変化の様式を見ることが出来ないということである。

しかしまた、変化の様式は時間の流れの中でのみ、とらえることが出来るものなのである。そしてまた、この変化の様式から、その秩序と原理を捉えることが出来るのである。

また、自分自身に対する明確な意図や目的なしに、変化の様式は見えて来ないのである。変化の基準やその論理的なつながりが見つからないということなのである。

だから方向性のない変化、自分の外からの客観性を欠く変化といったものは、本当の意味での変化とは言えないのである。それは理解することもとらえることも出来ない変化だからである。とらえどころのない気まぐれと偶然だけが支配する世界だからである。時間の概念の曖昧な世界なのである。

方向性が無いということは、客観性を欠き、自分と外とのつながりのない主観性だけの世界である。変化そのものの中に客観的な規準を認めることが出来ないのである。また、それを目指すことも意識することもない。

だからまた、いつまでたっても同じことのくり返しで、何も変わらず、何も起こらない、ワケのわからない、理由そのものが無い世界なのである。だからまた、どうでもよく、どうにでもなれるし、どうにもならない、そうしたとらえどころのない世界なのである。

戻る。             続く。

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