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大人(おとな)の話とは、要するに利害関係のことであって、感情や気質、情緒といったものも、その根底は欲得と損得計算で動いている。相手の足元をうかがい、顔色ばかり見ている。そして、おカネの臭いをかぎまわっている。そうした妥算と駆け引きの世界である。 実につまらなく、アホらしい不毛な世界である。なにも生まず作らず、そしてまた、なにかを発見することもない。実体から言うと、それは共食いであって、それしかとりえがなく、それだけが自分が生きて行く手段となっている。自分の中身がカラッポで、自分でなにも生み出せない以上、そうやって生きて行くしかないのである。 そうした駆け引きと妥算の世界を生きている。良心や常識といったものが、自分が本当に信じるものでは無くなっているのである。もちろん始めはそうではなかったのかも知れないが、いつの間にか喪失していて、どこかで自分を見失っている。又は自分を捨ててしまっている。そうした偽りの世界を生きている。こうした社会では、「自分の考え」というのは不要でジャマなものでしかないのである。 |
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