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ただただつらく苦しく、息苦しい。胸が圧迫され、まわりが暗くなって、明るさとかまぶしさが無くなって、自分の中に閉じ込もって、うつむいてしまう。暗く、そして重く、息苦しい。神経がおかしくなって、気持ちが悪く、ゲーゲーしそうになり、めまいがしている。 しかしこうしたことは、なにもかも、僕個人の心の中の出来事であって、僕以外の誰にも関係のないことなのである。だから結局、孤独なのだ。自分一人で心の中にしまっておけばよいことなのだ。 しかしまた、だからこそ、憧(あこ)れてしまうのである。永遠とか、純粋とか、果てしないもの、届かないものに惹かれてしまうのである。ありもしない夢に魅せられて、追い求め続けてしまうのである。 そうするしかないのである。「無い」ということが始めからわかっていても、そうするしかないのである。それが僕であり、僕が僕であることの証明なのであって、僕にはそれしかないのである。そうやって自分を確めるしかなく、それが僕のすべてなのであって、僕にはそれしかないのである。 |