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それは、人の顔で例えれば、正面でも、後ろでもなく、ヨコ顔である。それを見ている私は、あくまでも第三者であって他人なのである。私はどうしても当事者にはなれないのである。だからそれは、私から見るとヨコ顔にしか見えないのである。 何かを暗示し、示唆していて、それへと誘われているのだけれども、誘われている僕自身はあくまで他人なのであって、異人種で、部外者で、外の世界の住人なのである。 にもかかわらず、けっして届くことがないと始めからわかっていてなお、それへと誘われ、導かれて行かざるを得ないところに、僕自身のどうしょうもなく、いたたまれず、やるせない、まことに致し方のない、どうにもならない事情があったのだ、と思えてくるのである。 |
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