index < 日誌 < aqまやかし< 「様々な角度」p6/


 
1、大切なもの。



それは、人の顔で例えれば、正面でも、後ろでもなく、ヨコ顔である。それを見ている私は、あくまでも第三者であって他人なのである。私はどうしても当事者にはなれないのである。だからそれは、私から見るとヨコ顔にしか見えないのである。

何かを暗示し、示唆していて、それへと誘われているのだけれども、誘われている僕自身はあくまで他人なのであって、異人種で、部外者で、外の世界の住人なのである。

にもかかわらず、けっして届くことがないと始めからわかっていてなお、それへと誘われ、導かれて行かざるを得ないところに、僕自身のどうしょうもなく、いたたまれず、やるせない、まことに致し方のない、どうにもならない事情があったのだ、と思えてくるのである。

履歴へ            続く。


index < 日誌 < aqまやかし< 「様々な角度」p6/