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だから文明のシステムは外見だけのものでも、形式の定まったカタチだけのものでもない。それはもっと本質的なもの、いわば様々に変化を繰り返し続ける、定まった形式を持たない「変化の原理」とでもいったものなのである。 形式とは、外面的で固定していて変化のない形(カタチ)のことであるが、しかしそれでは不十分である。表面上見える姿が変化もするし、形も外見上変わることがある。しかし、内的必然性の「原理」は同一であり続けるのである。そうしてのみ変化の時代を生き続けることが出来るのである。 表面上の外面的なカタチに惑わされてはならないのである。すがたカタチは変わることがあっても中身は同じものなのである。すがたカタチは変わっても、その変化のパターン・型式や変化の原理は同一であり続けるのである。これが社会と文化における変化の形式なのである。 それは表面上も、実際の現実にも変化し続ける形式でありながら、その原理は同一であり続けるのである。だから、形式ではなくて「原理」とでもいうべきなのである。見える現実というよりも、それを動かす内的必然性といったものなのである。 |
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