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中世ヨーロッパのルネッサンスでいうところの再発見・再生・復活などというコトバの意味は、もともと自分の中に「何か」があって、それがいつしか忘れられ、失われていて、そしてまた、その「何か」を思い出したということである。 それは、もともと自分の中にあったものなのである。だから、それが再び戻ってきて、新しく始まるということなのである。だから、再生とか復活とか再発見というのである。 しかしまた反対にいうと、もともと自分の中になかったものを再発見するなどといったことは、あり得ないのである。ないものを見つけることなど出来ないのである。 だからまた、「新たな出発」といった場合、この「新たな」というコトバ自体の中に、何か「古いもの」を含んでいるということなのなのである。そうでないと、再発見も復活もあり得ないのである。 |