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2、かたち。



そしてまた、そこから言えることは、何もないところから何かが始まるということはない、ということである。それは必ず自分の中のどこかにあったもので、それが根源となっていて、それがすがたカタチを変えて新しく始まるということなのである。

新しいというのが、それまでのものとは全く別のものに見えても、あるいは確かに全く別のものであったとしても、この新しいものをカタチ作っているのは、その古い素材をもとにしているのである。自分のなかにあったものが、何か姿カタチを変えて別のものになっているのである。

新しいといっても、それはカタチあるものであって、そうである以上、カタチの素材はすでに現実にあるものに基づく以外にないのである。それ以外に、自らを新たに作り出すことは、事実上、現実的にも出来ないことなのである。

戻る。            続く。


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