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4、五感。



根源的なものに五感の区別などなく、それらは本来、同じものが、それぞれ違うものとして感じられているのである。同じものを、異なる側面、違った視点、様々な角度から見て感じているに過ぎないのである。

本来それらは、ただ感覚の感じ方の違いといったものなのである。同じものを見ているのに、ただそれを感じる五感の違いによって、異なる異質なものを感じているのである。

こうしたことは、また、同じものを見ていている、異なる人間同士の間でも起こっている。同じものを見ていても、その感じ方といったものは、人によって様々に違ってくるのである。

また、それらはたいてい、他の様々な異なる感覚とともにやってくる。たとえば、空気の色とニオイ、そしておだやかで優しげな春の空気の肌ざわりといったもの。生まれたばかりの小鳥のさえずりなどもそうだ。

戻る。            続く。



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