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1、妄想。



ないものが、見えたり感じたりするのはオカシィし、異常である。しかし、たしかに感じるのである。だれか、見知らぬ者の、強烈な意志のようなものを感じるのである。たしかに、引力の法則とか、光の反射とか、そういう物理的な法則は当然なのだが、問題は、そうした法則を動かすものとしての、だれかの強烈な意志のようなものを、感じるということなのだ。

現実の、目に見える世界の中に、潜在的な誰かの意志が宿っている、そう思えてくるのである。これでは神経過敏だし、神経障害・精神異常と思われても仕方がない。精神が病んでいるののだろうか?

しかし本当は、何も感じないというのが、オカシィのではないだろうか。例えば、非常に強く念じていると、見えないものが、見えたように思えて来る事がある。この場合、脳ミソが自分の都合に合わせて、勝手に妄想をつくりだして、それを信じるのである。

けっこうたくさんある。集団ヒステリー、集団妄想とか。戦時中がそうだったし、ホロコースト、民族浄化、魔女狩り。……際限が無い。というよりも、それが現実世界の、普通の状態なのかも知れない。

以上は集団妄想だが、個人的妄想もたくさんある。自分の都合だけで、自分だけが助かりたい一心で、平気でウソをいって、そしてそのまま、自分に言い聞かせて信じ込み、確信するのである。見てないものを見たといい、聞いてないものを聞いたと、本人は強く確信する。これは、個人的妄想でである。

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