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1、傾向。


自分と他人との間には、どうしても譲れない境界がある。もしもこれが無くなれば自分と他人の区別が出来なくなる。自分が自分であると言えなくなる。自分が自分でなくなる。区別、ケジメ、個の世界、プライバシー、人格・・・等々。責任や権利とは、自己の内面に係わることなのである。

自分は他人と区別される、他人とは異なる存在だということである。他人とは区別される固有の個性や特徴、そして、他人に支配されることのない、固有の自律した必然性や傾向を持っているということである。

自分というのが誰か他人によって、例えば、誰か「上の者」なしには生きて行けない存在ではなくて、自分の都合と自分のチカラで、自分を生きているということである。自分で自分を生きているということである。他人によって生かされ、支配され、それによって左右されるだけの存在ではないということである。

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