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「そこに認められるのは、なにかにせき立てられながらも、自己を感覚的にしか表現できない精神である。(ヘーゲル)」 そうするしかないのである。それがはたして何なのか、自分でもわからないのである。にもかかわらず迫ってきて、引き裂き、追い立ててくるのである。じっと立ち止まっていることが許されず、それが出来ないのである。 いままでの自分とはなにか別のものがそこにある。あるいは、それはもともと自分のなかにあったものなのかも知れないのである。それが有無を言わせず、逃げ場のない所へと自分を追い立てて、そして、襲いかかってくるのである。どうにもならない、逆らうことのできない、まるで運命のような強圧的な力となって、引き裂き、襲いかかってくるのである。 自分が否定される。自分の理由と存在を見失う。だから見つけなければならないし、探し出さなければならない。どうしても、なんとしても自分を確かめ、自分が失われることのないように、しっかりと抱きしめなければならない。 |
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