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象徴とは、なにかの例えなのであって、目の前の現実のものとは何か別のものを見ているのである。例えば、光のまぶしさの中に永遠を見る、といった場面がそうである。 それには、目の前の現実の、様々な出来事や動きといったものが、いっせい、かつ急激に一つのところにからんできて、つなぎ合わされ、一瞬の間、そうした場面や情景、キッカケといったものが頭の中に現れ出てきて、映し出されるのである。集中し、凝縮し、そうしてイナズマのように一つの衝撃的なイメージとなって、現れてくるのである。 空間が歪んで、きしんで、裂けて、めくれていって、その内奧から何かが浮かんでくる。それは心理的な、生理的で強烈なストレスがそうさせるのであって、実際、そのように見えてもくる。そのように感じられもするし、自分でも気づかないまま、それを予感し、思い込み、暗示していたものが、そこだけが強調され、誇大に拡張されて、感じられ、見えてもくるし、記憶にも残り続ける。 自分でも気づくことのない無意識の、何かの気配いや空気として思い出されてくる。視覚だけではなく、五感と、思い込みと偏見、そして言い知れぬ直感と衝動がそうさせるのである。そしてそれが、自分でも気づかないままに自分を支配し、呑み込んでゆくのである。 |
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