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自分自身の中の、肉体内部からの感受性、情緒や、神経や生理の作用として、自分を圧迫しおびやかし、自分を押しのけて、むりやり自分に感じられてくる。すなわち、自分の身体内部からの、神経や生理作用の不具合、ノイズ、障害として、またそうした不可抗力として浮かび上がってくる、ということなのである。あるいはまた、夢の中の世界がそうである。幻覚や錯視、そして幻もそうである。 そして実は、そうしたことが、自分の中で自分が、自分以外のだれか得体の知れない他人によって、むりやり支配され、強制されているように思えてくる原因になっているのである。しかし実際、それは仕方のないことではないだろうか。 自分の中にある、これら種としての本能、あるいはタマシイといったものが、現在を生きている自分自身に対して、非常に強い違和感をいだいていて、そしてそれに対して、非常に強く意義申立てをしているのである。 |
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