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しかしまた、現実は変化する。そしてこの変化によって自分が意識されてくるし、意識せざるを得なくなっている。このような自分自身の感覚と生存の、変化のリズムの中を人間は生きている。あるいは、このような変化なくして、人間は、自分を意識するといったことがない。 変化とは、生活の営みの変化、気候変動や異民族の進入といった、自分にとって外の事情だけではない。自分自身の内部、自分自身の肉体内部においても進行している。身体内部の成長に伴う、その機能や仕組み、構造そのものの変化もまたそうなのである。また、環境の変化がこれを促進させもするし、身体そのものの反応の仕方も、その変化を強いられる。 変化とは、いまの自分と過去の自分とが異なるというこだ。この自分の中の異なる自分に気づくことによって、自分自身というのが見えてくるのである。自分というのが、自分の中で対象化され、区別され、客観化してゆくのである。 |
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