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9、直感。


これは、自己と他者(または自然)との直接的関係である。意識以前の、精神が先に現れる場所である。それは人間精神の型ないしパターンといったものであって、自己の現実の特殊性であって、自分にとっての現実とは、このような自己の形式を通して表現される。

そしてこれが、自己、あるいはその民族の生存の様式であり、必然性なのである。ここにおいて民族は自らの姿とカタチを表わしてくるのである。そして、このような個性や特殊性といったものが、その民族を民族たらしめる原因となっている。そしてまた、自己の同一性の根拠ともなっているのである。

自分を取り囲む自然環境といったもの、あるいは人間関係といったもの、そしてまた、あらかじめ設定されている種としての生き方といったもの。しかし、そうしたことをすべて無視してもなお、本質的で根源的なものがあって、そしてそれが、自分自身の感覚の感じ方といったものであって、自分と世界との直接的で直感的な関係なのである。

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