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3、異質。


人間の身体も文化も、そして人間自身の歴史的現実がそうなのである。人間の存在とは、この歴史的現実の結果なのである。人間は、人間以外の者になれないように出来ているのである。これは、人間の身体がそうであるし、人間の歴史と、人間が生きている現実の世界といったものが、そうなのである。

しかしまた、何よりもそれが自分に意識されるということは、そうした意識されるような何かが自分の中で、発掘され、発見されていなければならないということなのである。そうやって自分が自分に意識されてくるのである。

異質というのは、それが、いままで自分が見たことも聞いたこともない、「知らないもの」だということである。そうした、異質な現実というのが姿カタチを変えて、自分の中で映し出されているのである。言葉とか具体的なカタチでそれが表現できずに、情緒の不安や不具合・障害として、それが感じられてくるということなのである。

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