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2、傾向。


あるいはまた、刺激以前の自分の中の五感同士の相互作用の結果として、それが情緒として、また、恐れとか心地よいなどといった、感情を生み出しているのである。

それは、無意識の世界なのであって、自分でも意識されることのない、自分自身の中の、身体内部の生理作用の結果として現実を見ているのである。

そしてこの生理作用とは、それ自体が自分自身と、そして祖先や「種」としての永い歴史的経験の、果てしない積み重ねの結果として、形成されてきたものなのである。

それは、自分自身の感覚の感じ方がそうなのであって、そして、それを生み出している、感覚器官の仕組みや構造そのものがそうなのである。自分自身の身体の生理作用の傾向がそうなのである。そしてまた、これを私たちは気質や気性、あるいはまた、情緒と言っているのである。

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