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4、情緒。


感覚器官が何かを感じるのは、自分の外からの刺激に対してであって、寒い、痛い、まぶしい、柔らかい、硬いといった感じ方がそうである。それは自分と、自分の外の世界との直接的関係である。

しかし、気分や雰囲気といったものは、外の世界との間接的関係であって、それは、様々な感覚同士が自分のなかで混ぜ合わされ、つながって、そして錯綜し重複した、そうした無意識の偶然の連鎖自体が一つの統合されたリズムとして、、自分自身の存在のあり方として感じられている状態である。
気分や気持ち、心地よさや憂欝といった感じがそうであり、それは、自分の存在のあり方としての感じ方なのである。それは自分の外の世界を反映しいてはいるが、直接の関係ではない。

それは自分のなかで蓄積されてきたもので、そして集められ、つながって、何かしらのリズムのアンサンブル、意識されることのない感情の流れや起伏といったものなのである。理由などなく、ただそう感じるということなのである。だから、それはやはり、自分自身の情緒としか言いようのないものなのである。

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