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人間は、時間と空間の世界を生きているのであって、それが現実なのであって、その中でのみ自分を表現し得るのである。これが私たちが生きている現実の世界なのである。しかしまた同時に、この時間と空間も「考え方」なのであって、そうした観念の世界を生きている。 それは、精神と肉体の境界線であり、それを仕切る枠であり、前提であり、現実の条件なのである。このような現実という、設定された舞台の上で人間の生活が営まれているのである。 つまり、生活も意識もそうした現実に制約され、あらかじめ条件付けられていて、そして事前に設定されている。そしてこれが、現実の背景であり、下地であり、前提なのである。つまり、そのようにしかならないということである。 ということは、また、人間の感覚も、感じ方も、意識も、想像も、倫理も、考え方も、このような、すでに定められた現実の条件に基づいて成り立っている。そしてまた、このような現実に基づいて始めて、成り立つことが出来たということである。 |
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