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| しかしそれでも、本来、見えるはずのないものが見えてきたり、あるいは、それだけが大きく目立って強調されてきたり、何もないずなのに、気配のようなものを感じたり、あるいは、いままで何度も見てきたものが、ある日突然、まったく別のものに見えてきたりもする。 たしかに、そうした不可解で、不思議で理解に苦しむことが多々あるというのも事実である。しかし、それは何かと言えば、見える現実というのが、自分にとって何か別の意味を持つにいたった、ということである。 意味が変わってきて、そこから見えるものの見方（みかた）や感じ方、接し方が変わってくるということである。だからまた、そのすがたカタチの理由や目的、用途が変わってきて、そしてそのカタチそのものが何かそれまでとは、全然別のもののように見えてもくる、ということなのである。 見えるもののカタチの中の、自分にとって必要な部分だけが大きく見えても来るし、気にもなるし、それだけしか目に入らなくなってくる、ということである。またそれは、自分にとってみれば、それまでとは別のものに見えなければならない、ということなのである。 |
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