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それは、自分の存在理由を見失うということである。あるいはまた、剥奪されるということである。自分がだれか分からなくなって、自分の現実というのを喪失して行くのである。現実の世界から自分が消えて行く。 自分の生き方も存在も、自分が自分であることの現実が、世界から消えてゆくのである。考え方も、生き方も、感じ方も、その何もかもが自分のなかから消えて行くのである。 自分を証明するものが、自分の中から消えて行く。「滅ぶ」とはこのことなのである。あるいは、そうやって自分というのが現実から消えて行くこと自体が、その現実と合わず共存できない自分というのを証明しているのである。 |
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