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「つくる」とは、現実にないものを、現実の世界に作り出すということである。ということはまた、現実というのがなければ、何も成し得ないということなのである。それは、人間が生きて来たことのすべてであり、そしてまた、これからも生きて行くことの出来るすべてなのである。これは人間にとっての制限であり、そして条件であり、可能性なのである。 これは、人間の身体についても同じことが言える。人間は自分の肉体なしには、何も出来ないのである。人間の意志や精神といったものは、自分の肉体を通してのみ、現実の世界に表現され現れてくるのである。そしてこの肉体自体も、そのカタチと構造において、すでにあらかじめ制限されている。 精神だけでは何もなしえず、また、この精神活動自体が生きている自分の肉体のなかで行われているのである。そしてまた、この精神は自分の肉体を通してのみ現実の世界に現れ、表現され、そして自分自身がそれを目の前にするのである。 そうしてのみ精神は自分自身というのを、そして自分の精神というのを自覚することが出来るのである。自分自身というのが、そしてまた、他人とは違う自分の精神というのが見えてくるのである。 |
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