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心の奥底のどこかで、そうしたことをいつか感じたことが、あるのではないだろうか。しかしそれは、あってはならないことなのだ。人間には、知ってよいことと、知ってはならないこと、意識してはならないことがあるのである。それがこの、さ迷えるタマシイの世界なのである。 人間は、いつも何かを求め願い、祈り続けている。何かしらの救いを求め欲している。だから、あるはずのないものが見えてきたり、聞こえてきたり、あるいはそうした気配といったものが感じられてくるのである。もともと、そうしたものが自分のなかにあるのかも知れない。 自分自身がそれを求めているのである。しっとりした、肌をなでるような、なまあたたかい人の気配のようなもの、あるいは、優しくささやきかけ、包み込んで溶けてゆくような、そんな気配や肌ざわりといったものを感じたことがないだろうか。 |
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