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しかしまた、このような整理され尽くされた空間の中では、精神は自分の居場所が見つからず、見失うのである。だからまた、自分自身の中へと、精神自身のなかへと、自分を探し始めることになるのである。 それ以外に、精神が向かう場所というのがないのである。好き嫌いに関係なく、そうならざるを得ないのである。それ以外にないのである。これは、自然の成り行きといったもので、それへと向かい、それへといざなわれて行くのである。それしかないように。 さしあたり、それ以外のところに自分が向かうところ、落ち着ける場所というのが無いのである。そうならざるを得ない、そうした空間なのである。これは本人の願望や求めるものとは無関係の、本人の意志ではどうにもならない、そうした世界なのである。 |
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