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2、内的同一性。


また、こうしたことは、日常の生活において、自分でも気づかないまま、様々ところで感じられることが多い。このような変化に伴う、無意識の日常性が途切れたところで、遠い祖先の本能的な意識や感じ方といったものが、自分のなかに戻ってきて、自分でも気づかないまま、自分を省みている。

日々の生活が一瞬のあいだ途切れて、中断され、そしてそうした現実から離れたところで、自分を感じている。そして、そうした自分を見ている自分を意識しているのである。

際限なく繰り返されてきた肉体の反射作用といったものが、あらかじめ何かを予感して、自分でも気づくことなく反応しているのである。意識を無視して、肉体が独自に反応して作用しているのである。

そして、これが自分にとっての意識されざる肉体の感覚であり、体内感覚であり、自分自身の感覚と情緒、さらにそこからまた、感情といったものを生み出している。そして、これがまた、自分自身の自律した同一性を構成しているのである。

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