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4、符号(合図)。


ここが大事なところなのであって、自分にとっての外の世界というのが、自分のなかで象徴化され符号化されルーチン(自動化)化されているのである。

ただ単に、そのように見えるだけでなく、それ自体が何らかの行動や反射作用へと導く合図になっていて、そしてこれが人間にとっての「色」が持つ意味となっているのである。また、そうでなかったなら、「色」というのが人間の感覚の中で引き継がれ、世代を越えて意識され続けられることがなかっただろう、ということなのである。

もちろん、最初は単なる条件反射に過ぎないもであったにしても、それが数万数億年とくりかえされる過程でやがて無条件反射となり、恒常的な自律神経の営みともなって、そしてさらに、そうしたことの数万数千年に渡る繰り返しが、身体内部の機能やその形状をも変異させたことであろう、ということなのである。

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