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つまり、自分が見えない。自分というのが分からなくなるのである。自分が誰かわからず、自分が見えず、いったい何のためにそんなことをしているのか分からなくなるのである。 自分がなぜ、このような身体的特徴を持って生きているのか、生きざるを得ないのか、また、なぜ、それしか出来ないように生まれて来たのか、なぜ、このような身体をもって生まれてきたのか分からなくなるのである。 そうであるにもかかわらず、自分にはそれしか出来ないのである。自分の身体はそれしか出来ないように、あらかじめ設計されているのである。そしてそれが、自分自身の身体の仕組みと特徴になっているのである。 自分がこの世に生まれる以前から、そしてまた、自分が生まれて育つ環境といったものが、もともとそうなのである。それは、自分のことであるにもかかわらず、自分ではどうにもならない、自分の預かり知らないことなのである。 そして僕は、そのように生きてきた。そうするしかなかったのだ。それ以外の生き方が許されず、また、それが出来る条件もなかったのだ。たとえ他の生き方を望んだとしても、無理だということである。 |
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