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| そうやってお互いが、お互いに相手として認め尊重し、そしてそうやって自分をいろんな角度から見ている。見ることが出来るし、それまで気づくことのなかった、自分の中の未知の部分が理解されてもくる。あるいは、よりもっと不可解なものとして思えてもくる。 そうして自分で自分を知ることになる。自己の自律性といったものが、このような、自己と他者との存在の違いとして、自分の肉体を通して思い知らされる。思考でもなく、意識でもなく、身体の感じ方として自覚されてくるのである。 それは、自分自身の肉体の感じ方を見ているのであって、外の現実世界を見ているのではないのである。人間は、自分に見えるものしか見えないのである。 それは、自己と外の現実との関係としてではなく、自分自身の中の、自己と自己の肉体との関係として感じられてくるのである。それは、外の世界を見ているのではなくて、自分の外の世界を通して、自分自身の肉体の感じ方を見ているのである。 |
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