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4、イメージ。


僕はただそれを、自分が知らない異質な異性に求めていて、そして、それがそのように、僕に思わせているだけなのかも知れない。確かに多分にそのような傾向が僕自身の中にあって、女というのを僕にとって、そのような優しいもののように見せているのかも知れない。たぶんそうである。

それは僕自身が置かれている、ぼく自身の願望と必要が作り出した偏見であり、主観なのであって、そうした必要が嫌が上にも女をそのようなものとして、ぼくに見せているのである。僕の感覚と思い込みが、ぼくの意識に対してそのように見せているのである。

それは僕の意識がそれを願い求め、そして感覚がそれに答えたのである。そのように現実を見ることが感覚に求められたのである。それが感覚の務めであり、その機能と役割の理由なのである。そうであるべきで、そうでなければならないのである。

観念の世界の中で、必要がイメージを作り出している。そうであるはずだし、そうでなければならない女性のイメージとして作り出している。自分にとって最も都合のよい女のイメージとして作り出しているのである。

戻る。                         続く。


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