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3、必要なもの。


強制力としての警察と法律は、このような社会の秩序を守るための一方的な道具だということである。そしてこれを、誰もが正義として受け入れ、信じなければならないのである。これが「信じる」ということであり、その社会にとってのキズナであり、共有意識、共通認識なのである。

従ってまた、そうした強制が正しいかどうかというのは、どうでも良いことで、二次的なものなのである。だれもがみな正しいと思うことが、それが常識であり、正義なのである。

すべては、このような人間の弱さ――他人にすがって生きて行こうとする、もしくは他人を利用して、あるいはダマして生きて行こうする弱さの表れなのである。

従ってまた、そうである限り強制力が必須なものになるのであって、理由なき序列と上下関係、そして排除がどうしても必要不可欠なのである。そうしたことは、すべての文明と社会に見られる普遍的な現象なのである。あるいは、そうしてことこそが、すべての文明の原理なのかも知れないのである。

戻る。                      続く。


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