index< 日誌 < z自意識<  18-368「続、肉体の理由」p14-


 
5、序列。


そうである限り、自分というのが自分自身の中ではなく、他者との関係の中で、つまり、序列と上下の関係のなかで見い出さざるを得ないのである。当事者たる本人にして見れば、それ以外に自分というのを見い出す方法が無いのである。

ただそれだけが自分を自分として自覚させてくれるのである。そしてそれがまた、自分自身のプライドやステータスといった、自意識の中身にならざるを得ないのである。自分の中にあるものとしては、それ以外に無いのである。他にありようがないのである。

他人にすがって、あるいは利用して生きて行こうとする限り、そうならざるを得ない。それは本来、自分自身の中に見い出すべきことなのである。それは自分自身の良心の問題なのである。そうして、このような社会集団から離れると自分を見失い、自分が誰なのか分からなくなるのである。

戻る。                      続く。


index < 日誌  z自意識<  18-368「続、肉体の理由」p14-