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もちろん、こうしたことは、考えてはならないことなのかも知れない。しかし、やはり考えてしまうのである。なぜなら、それは自分がだれで、そうした自分の理由や意味とつながっているからである。自分の存在の意味と関係することだからである。 つまり、それこそが僕にとっての女の肉体なのである。現実の女の肉体を透かして、それを通して、男としての自分自身の意味が見えてくるのである。そうする以外に自分を確かめる方法がないのである。自分は自分では見えない。自分は自分を外から見て、はじめて見えてくるのである。それが僕にとっての女の肉体だったのである。 女も男も、ただそれだけでは、どちらもアンバランスで、なにごとも成し得なかったのである。肉体の力強さや意志の透徹さは、女性的なもの柔らかさや情感をと通してのみ、その理由と意味を持ち得たのである。そうしてのみ、新たな創造がなし得たのである。また、それが男にとっての意志となり得たのである。男の肉体にとっての目的となり得たのである。 |
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