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意識は、感覚を意識することなく現実を見て聞いて感じているのである。そうして、自分自身の、感覚に対する意識を忘れ、失い、そして排除しているのである。感覚が感覚だけで自律しているということを感じなくなっているのである。忘れてしまったのである。 自分自身の中にある、自分の感覚というものを喪失しているのである。そしてこの忘れられた感覚を、それが意識される前の無意識の世界で見ると、これが感覚の、感覚に対する感覚なのである。 感覚が感覚を見ているのである。自分で自分の中にある感覚そのものを見ているのである。自分で自分を見ているのである。そしてこれが自意識なのである。自分の自分に対する感覚、すなわち「自意識」なのである。 |
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