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そしてそこから規制され、定められ、制約されて出て来たのが歴史の方向性なのである。それは、そこに生きる者にとっての規則であり、傾向なのである。個性であり特徴なのである。私たち人間は、そこから逃れることができず、許されず、そこから離れて存在することが出来ず、また、その中においてのみ、それが自分にとっての現実となっているのである。 そしてそうしたことが、自分たちにとっての「信じるもの」となっているのであって、そしてそこから、それに基づいて法律や政治体制、信仰といったものが生成されてきているのである。 それは同時にまた、そこで生きている自分自身と、その社会が本来持っている、その特徴と傾向を映し出しているのである。そしてそこから制約され規定されて出てきたのが、自らの歴史の方向性なのである。 その歴史が示す独特のクセや傾向、そしてその規則、特質といったものがそうなのである。そして現実とは、このような自己の傾向といったものが現れ出たものと言える。 |
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