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4、カタチ。


そして、そうしたことが人間が生きている現実の世界であって、自分自身の観念の世界を作り上げているのである。そしてまた、そこで生きる人々の共有意識といったものを作り出しているのである。

そして、このような観念の世界が現実のすがたカタチとなったのが、いま自分が生きているこの現実の世界なのである。それは、自分の中から現れ出てきた、自分自身の観念のカタチなのである。それは自分自身の祖先の歴史の結果なのである。歴史的現実というものなのである。

そして、同時にそれは、そうした現実といったものが、私たち人間の観念の世界を作り上げているのである。それはちょうど、カガミを見ている自分が、それに合わせて自分自身のすがたカタチを整えて行くのと同じように。

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